2022年4月24日(日)
平和・暮らし――日本の進路を旗幟鮮明に掲げる共産党躍進を
千葉県・演説会 志位委員長が訴え
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参院選の公示日まで2カ月を切るなか、日本共産党の志位和夫委員長は23日、千葉県習志野市での演説会で、「平和でも、暮らしでも、岸田政権と正面から対決し、それに代わる日本の進路を旗幟(きし)鮮明に掲げている政党は日本共産党です」「比例代表5人のベストチームの全員勝利、選挙区では『とことん現場主義』で政治を動かす、さいとう和子さんを勝利させ、千葉県から大躍進を勝ち取りましょう」と熱く訴えました。会場を満杯に埋めた聴衆が大きな拍手で応えました。
田村智子副委員長(参院比例予定候補)、さいとう和子参院選挙区予定候補が決意を表明。二和病院の小林隆信医師が応援のあいさつをしました。
ロシアによるウクライナ侵略から2カ月―。志位氏は、ロシアの侵略に対して「強い抗議の声を突き付けるとともにロシア軍の即時撤退を求めます」と力を込めました。
志位氏は「ロシアの覇権主義はどこから始まったのか」と問いかけ、18世紀以来の帝政ロシアの膨張主義に根っこがあると指摘。帝政ロシアは、フィンランド、バルト3国、ポーランド、ウクライナを支配下に置き、「民族の牢獄(ろうごく)」と呼ばれた覇権国だったとして、「この覇権主義がスターリンに引き継がれ、ソ連崩壊後はプーチンに引き継がれ、それが今日、猛威を振るっています。プーチンは“帝政ロシアの末裔(まつえい)”です。共産主義とは何の関係もありません」と強調しました。「日本共産党は『どんな国であれ覇権主義を許さず、国連憲章に基づく平和の国際秩序を築く』ことを綱領に書き込んでいます。世界平和のために、どうかこの党をのばしてください」と呼びかけました。
参院選の争点について、志位氏は「何よりも、戦争か平和か―日本の進路が根本から問われる選挙になります」と訴え。「敵基地攻撃能力」保有の議論を進める岸田政権や自民党の危険な動きを厳しく批判しました。
志位氏は、自民党などは「9条で平和を守れるか」「攻められたらどうするのか」などと言い募るが、「戦争を起こさないために知恵と力を尽くすのが政治の役割ではないでしょうか」と強調。その上で、東アジアに平和をつくる日本共産党の「外交ビジョン」を力説しました。
これに関わって、自民党の重鎮からも「いよいよ共産党の出番」「9条にもとづく外交の重要性を堂々と訴えてもらいたい」との期待の声が寄せられていると紹介し、「世界に誇る9条を守り生かそう―この願いを平和の党・日本共産党に託してください」と力を込めました。
さらに志位氏は、暮らしがかかった選挙だとして、「新自由主義を転換し、『やさしく強い経済』をつくりましょう」と訴えました。深刻な物価高騰の根底には新自由主義、とりわけ「アベノミクス」の失政があると指摘し、消費税5%への減税などを求める党の緊急経済対策や、「やさしく強い経済」をつくるため抜本的提案について縦横に語りました。
最後に志位氏は、大好評の「はてな」リーフを紹介し、「安保条約」「自衛隊」「共産主義」などについての党の立場を力説。「どんな問題でも国民多数の合意で社会の改革を進めるという立場を貫くのが日本共産党です」と力強く訴えました。