しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年4月21日(木)

滋賀・近江八幡市議補選

ウクライナ問題 日本共産党の立場を正面から訴えた

トップ当選の井上佐由利さん 衆院比例票の4倍超集める

写真

(写真)当選し、贈られた花束を受け取る井上氏(中央)=17日、滋賀県近江八幡市

 17日投開票の滋賀県近江八幡(おうみはちまん)市議補選(定数2、立候補4人)で、日本共産党の井上佐由利氏(57)=元=がトップ当選し、3議席を回復しました。目標の1万を大きく超える1万2039票(得票率39・80%)を獲得し、昨年の衆院選での日本共産党比例票2845票(得票率7・42%)を4・23倍に伸ばしました。

 井上氏は、1回の街頭演説のうち、ウクライナ問題を半分近く語り、「『ロシア軍は即刻・無条件で撤退せよ』の声をご一緒に大きくしましょう。平和の一票を託してください」と力を込めました。演説だけでなく、候補者ポスターに「ウクライナを救え! ロシアは侵略をやめよ!」と記したのをはじめ、選挙公報やはがきでも徹底しました。

 選挙期間中、保守系市議からも「今度は井上さんに入れる」という声が相次ぎました。同時に、市民から、ウクライナ問題に関連して「それでも日本が攻め込まれたらどうするの」「自衛隊を使わないのか」という質問が出されました。

 日本共産党と井上氏は、党の自衛隊に対する考えを丁寧に説明。ほとんどの人が「初めて知った」「本当に日本の安全保障政策を考えている党だ。安心した」と支持を約束してくれました。

 市議補選定数2のうち1は、日本共産党の檜山秋彦市議が昨年8月、病気治療に専念するために辞職したものです。日本共産党は「何としても暮らし守る3議席の回復を」と候補者の擁立を進めました。

 井上氏が立候補を決意したのは、投票日まで1カ月を切った3月18日。30歳で安土(あづち)町初の女性議員となり、出産や子育てをしながら町議3期、市議2期を務め、2019年には県議選に立候補。市議時代には住民運動と議会論戦で中学卒業までの医療費無料化を実現するなど、試され済みの政治家です。

 井上氏の決意に応え、日本共産党は全県から支援に入りました。告示日の出発式で、井上氏は「事前の約600回の宣伝で『ウクライナの平和を守れ』というメッセージを市民に届けることができた。本当に大事なことだ」と強調しました。

 服部恒平党湖東地区委員長は「勝因の第一は、大量宣伝で優位をつくり出したことです。特にウクライナ問題で党の立場と値打ちを堂々と訴えたことが、市民の共感を広げました。参院選に向けて引き続き頑張りたい」と話しました。(滋賀県・浜田正則)


pageup