2022年4月16日(土)
奨学金 滞納者に厳しい取り立て
一括返還請求やめよ
宮本岳志議員迫る
|
日本共産党の宮本岳志議員は15日の衆院文部科学委員会で、支払い能力のない奨学金貸与者への一括請求取り立てをやめるよう訴え、給付型奨学金の拡充を求めました。
宮本氏は、日本学生支援機構が奨学金滞納者に丁寧な説明なく「支払い能力あるにもかかわらず」「返済を著しく怠った」とみなし、法的措置を含めた一括返還を求める対応は「極めて不誠実だ」と批判。文科省の増子宏高等教育局長は、一括請求前にしおりなどでわかりやすく知らせると答弁しました。
宮本氏は「一括返還請求の扱いも解釈も変えるつもりはないのか」と迫りました。
宮本氏は、年間登録料170ユーロ(約2万2千円)のみで、返済不要の奨学金が最高73万円給付されるフランスの事例に学生らが「夢のような話だ」と反応したことを紹介。「フランスの制度は低・高収入者も一律に無償であり『逆進性』との批判がある」と強弁した増子高等教育局長に対し、「日本の高学費の問題は、党派を超えて議論してきたことだ。高等教育局長たる人がなんという答弁だ」と厳しく批判しました。
宮本氏は、根本的な制度の見直しと給付型奨学金の拡充を重ねて求めました。