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2022年4月12日(火)

野党議員ら馬毛島視察

乱開発の更地・マゲシカの群れ…

田村貴昭氏「何としても基地建設止める」

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(写真)馬毛島で住民から説明を受ける「沖縄等米軍基地問題議員懇談会」のメンバーら。左端は日本共産党の田村貴昭議員=10日、鹿児島県西之表市

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(写真)乱開発で土がむき出しになっている工事現場に姿を現したマゲシカの群れ=10日、鹿児島県西之表市・馬毛島

 防衛省が馬毛島(鹿児島県西之表市)への米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地建設計画を強行しつつあるもとで、「沖縄等米軍基地問題議員懇談会」に所属する野党国会議員らは10日、同島を視察しました。日本共産党から田村貴昭衆院議員が参加しました。(関連記事)

 日差しが照りつける中、同市の種子島から漁船で約35分かけて、馬毛島北東部の葉山港に到着。島の大半を所有する「タストン・エアポート社」の建物がそびえ立ち、船着き場には「FCLP反対」「海底調査やめてくれ」と書かれた看板が立っています。

 議員らは、市民団体メンバーから島の歴史や自然、騒音や事故などへの懸念について説明を受けました。地元漁師は「港ができれば海流が変わり、トコブシ(貝の一種)漁に影響が出る。心配だ」と声を落としました。

 同懇談会は、建設予定地の視察を防衛省とタストン社に要望しましたが、両者は立ち入りを拒否。そのため、船で馬毛島を一周して調査しました。同社によって乱開発された広大な更地や、海岸に打ち上げられた白いサンゴの死骸、マゲシカの群れが走っている様子が確認されました。

 田村氏は国会議員の調査に現場を見せないのは「説明責任を果たさず言語道断だ」と指摘。「馬毛島は種子島に近く、手つかずの自然が残っていると実感した。住民にとってふるさとであり、何としても基地建設を止めたい」と語りました。

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