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2022年4月1日(金)

長崎カジノ 反対多数 公聴会

人の不幸で成り立つ「活性化」正常でない

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(写真)公聴会で発言する川尻さん=30日、長崎市

 長崎県と佐世保市が同市のテーマパーク「ハウステンボス」に誘致を進める、カジノを中核とする統合型リゾート施設(IR)をめぐり、県は、28日に佐世保市、30日に長崎市でIRの区域整備計画に対する公聴会を開きました。

 佐世保市では公述人として発言した16人中、11人が誘致反対の意見を述べ、長崎市では8人中、4人が反対意見を述べました。

 佐世保会場で「ストップ・カジノ!長崎県民ネットワーク」(県民ネット)の山下優子幹事は、計画案の中でSDGs構築を言及しているが、「人間を堕落させることが明白であるにもかかわらず、カジノを誘致しようとすることは、持続可能な誰一人取り残さない世界を目指すこととは矛盾している」と指摘しました。

 長崎会場で「県民ネット」の新木幸次事務局長は「計画案にはギャンブル依存症の問題、治安・風俗環境の悪化、子どもたちへの悪影響など有害な影響が記載されているが、これらの問題はいまだに不安が払拭(ふっしょく)されていない」と述べ、同じく川尻瑠美幹事は「IRの売り上げの8割はカジノによる収益。誰かがギャンブルに負けたお金であり、人の不幸によって成り立つ産業や観光の活性化というのは正常なことなのか」と批判しました。

 県は、公聴会での意見を踏まえ最終的な計画案を作成。県議会の議決を得て、4月28日までに国へ認定申請するとしています。


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