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2022年3月31日(木)

エネルギー

石炭火発の廃止早く

山下氏「温暖化対策待ったなし」

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(写真)山下芳生議員

 日本共産党の山下芳生議員は24日の参院環境委員会で、石炭火力発電の早急な廃止を迫りました。

 山下氏は、温暖化による海面上昇で海没した南太平洋ソロモン諸島の住民の声や、海面上昇が続くとする環境省などの報告に触れ、温室効果ガスを短期間で大幅に減らす対策は待ったなしだと強調。国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)は気温上昇を1・5度に抑えるためには今後10年の取り組みが重要だとして、石炭火力発電の削減に合意したと述べ、「なぜ石炭火力をCO2(二酸化炭素)排出削減の中心目標としたと考えるのか」とただしました。

 山口壮環境相は「各国の事情がいろいろある」としか答えませんでした。

 山下氏は、主要7カ国(G7)共同声明でも石炭火発は1・5度目標と相いれないとして各国が廃止に向け動いている時に、日本では2030年に3分の2も残ると批判。政府が進めるアンモニアと石炭の混焼はCO2が出ないのかとただすと、経済産業省の定光裕樹資源・燃料部長は「アンモニアは製造段階でCO2を出す」と答えました。山下氏は、アンモニアは輸入コストも高く「将来展望がない」と批判しました。


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