2022年3月31日(木)
保護者94%「学費重い」
学生の生活費過去最低水準
京滋私大教連 教育費負担調査
京滋地区私立大学教職員組合連合(京滋私大教連)は29日、京都・滋賀地域の私大学生の保護者を対象にした、教育費負担に関するアンケート結果を公表しました。94%の保護者が「学費が重い」と答え、1日当たりの学生の生活費も過去最低水準に落ち込みました。
調査は2021年5月~8月に実施し、計7276人の保護者が回答。受験から入学までの費用は自宅生で164万6486円、自宅外生は214万6363円に上りました。教育費の積み立て年数は平均16.5年と、多くの家庭が長期にわたり学費を工面しています。
奨学金を申請する新入生の割合は4割。一方、「返済義務がある」(28%)とのためらいの声や、「家計でやりくりする」(32%)と申請を控える家庭もありました。
自宅外生の1日当たりの生活費は752円と、京滋私大教連の調査で6年連続1000円以下に。コロナ禍の影響で全学年の自宅生・自宅外生のアルバイト平均収入は、前年度比で年間約4万5千円の減少になりました。
京滋私大教連の佐々江洋志書記長は、仕送りだけで暮らせない学生がコロナ禍でアルバイトに入れず、一層厳しい生活を余儀なくされているといいます。「全ての学生が安心して学生生活を送れるように、国による幅広い支援や学費の値下げが必要です」と話しました。