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2022年3月28日(月)

危機に乗じた9条改憲を許すな

平和の願いを共産党に

さいたま 志位委員長が訴え

 3カ月後に迫る参院選は、暮らしと平和がかかった選挙―。日本共産党は27日、志位和夫委員長、小池晃書記局長を先頭に幹部が全国で遊説しました。志位委員長が訴えたさいたま市・浦和駅前での街頭演説では「NO WAR ウクライナに平和を」と書かれた特製の大型横断幕が掲げられ、ロータリー沿いに聴衆がぎっしり。志位氏が「日本共産党の躍進が平和と暮らしの願いを生かす一番の力です」と力を込めると、盛大な拍手と歓声が湧き起こり、演説が進むにつれ、足を止めて演説を聞く人の輪が広がりました。リアル参加とオンライン視聴を合わせて4000人を超えました。小池氏が高松市で訴えたほか、山下芳生、田村智子、市田忠義各副委員長、笠井亮、本村伸子両衆院議員が各地で訴えました。


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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=27日、さいたま市浦和区

 志位委員長は浦和駅前で、「比例代表で埼玉で50万票を獲得し4議席から5議席への躍進を勝ち取るために頑張り抜きます。選挙区では、『声を上げれば必ず政治は変わる』をモットーに衆院で大きな働きをしてきた梅村さえこさんを今度は参院に送り出しましょう」と躍進を訴えました。

 いわぶち友参院議員(比例予定候補)、梅村さえこ選挙区予定候補が決意表明。1月に入党した川口市の女性が応援演説しました。

 志位氏は、ロシアによるウクライナ侵略について、「侵略を止める上で何よりも重要なのは『国際世論』です」と訴えました。国連総会が2日に、ロシアによる侵略を国連憲章違反と断罪し「即時・無条件撤退」を求める非難決議を圧倒的賛成多数で採択したことを紹介。24日には、2日の非難決議の完全履行を要求するとともに国際人道法の尊重を求める決議が140カ国の賛成で再び採択されたと強調し、「2回にわたる総会決議に140以上の国際社会の声が示されました。ロシアは国際社会の総意に従え―このことを強く訴えます。『国際世論』を広げに広げ、プーチン政権を包囲し、侵略をやめさせましょう」と力を込めました。

 志位氏は「『ロシアって共産党?』と言う声もあると聞きますが、とんでもありません」と述べ、旧ソ連の時代からロシアの覇権主義とたたかってきた日本共産党の自主独立の立場を紹介。「私たちは党綱領に『どんな国であれ覇権主義を許さず、平和の国際秩序を築く』と掲げています。党をつくって100年、反戦平和を貫いてきた日本共産党を世界平和のために大きく伸ばしてください」と訴えました。

 その上で志位氏は「ロシア覇権主義にどういう態度をとったかが、いま世界で問われています。欧州でもさまざまな反省の声がおこっています」と指摘。「それでは日本はどうか」と問いかけて、次のように訴えました。

 「『ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている』『(プーチン大統領と)27回も食事をしてきた』などと言ってきたのは誰ですか。日ロ領土問題で『4島返還』という従来の政府の立場からも後退し、事実上の『2島返還』へと一方的譲歩をしたのは誰ですか。安倍元首相ではありませんか。ロシア覇権主義にこびを売ってきた安倍外交の責任も厳しく問われています。その反省ぬきに、危機に乗じて9条改憲の旗振りをする。こんなことは断じて許すわけにはいきません」

 志位氏は「参院選で何が問われるか」について、「暮らし」「平和」「共闘」の三つの角度から縦横に語りました。志位氏がそれぞれの具体的項目についてリアルに語りかけるたびに、聴衆から共感の拍手が湧き起こりました。

 この中で志位氏は「平和がかかった選挙」だと強調し、「戦争する国」づくりをストップし、9条を生かした外交で平和な東アジアをつくろうと訴えました。岸田政権や日本維新の会が危機に乗じて9条改憲を狙い、「敵基地攻撃」や「核共有」の議論を進めるなど危険な動きをしていると批判。抜本的対案として、9条を生かした平和外交で東アジアを平和と協力の地域にする日本共産党の「外交ビジョン」を訴えました。

 最後に志位氏は、日本共産党の疑問に答える「はてな」リーフが大好評だと紹介し、「どんな問題でも国民多数の合意で社会改革を進めるのが共産党です。共産党は、『アメリカいいなり』『財界中心』の日本を大本から改めて、『国民が主人公』の日本を目指します。それを進める道も『国民が主人公』を貫きます」と力説。「共産党の躍進で『やさしく強い経済』『9条生かした平和外交』に切り替えましょう」と熱く訴えると、鈴なりとなった聴衆が大きな拍手で応えました。


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