2022年3月25日(金)
かんぽ番組 NHK介入 解明迫る
宮本岳志氏「予算賛成できぬ」
衆院総務委
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日本共産党の宮本岳志議員は24日の衆院総務委員会で、2022年度NHK予算について質問しました。
かんぽ生命保険の不正販売を告発した番組をめぐり、森下俊三経営委員長が日本郵政の抗議に迎合して上田良一会長(当時)を「厳重注意」した問題について、宮本氏は「事実上、番組編集に圧力をかけた。NHKの自主自律を脅かすもので、この問題が解決されなければ予算に賛成できない」との立場を表明しました。
宮本氏は、監査委員会が「ガバナンス上の瑕疵(かし)があったとは認められない」と結論付けたのに、ガバナンス欠如で「厳重注意」する必要があったのかとただしました。
森下氏は「(NHK執行部の郵政側への対応は)視聴者目線に立っていなかった」と処分を正当化。宮本氏が「上田前会長は『個別番組に絡む形だ』と反論している」と追及すると「前会長がどう受け止めたか、本人の感想の問題だ」と問題をすり替えました。
宮本氏は、議事の全容を公表し「視聴者・国民に判断を仰ぐべきだ」と求めました。
また、五輪反対デモに「お金をもらって動員されている」と、事実に反する字幕が付けられた問題も質問。「NHKに求められるのは自主自律を守り、正確・公平・公正な情報で信頼を取り戻すことだ」と指摘しました。
委員会採決に先立ち、宮本氏が反対討論に立ちました。予算は、自民・公明・立民などの賛成多数で承認されました。