2022年3月24日(木)
名古屋入管収容者死亡
映像の一部が公開
本村議員 全面開示求める
名古屋出入国在留管理局で死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの収容中の監視カメラ映像が23日、衆院法務委員会理事懇談会で開示されました。秘密会で閲覧され、同委の理事会メンバーと希望する委員が視聴しました。
国会での映像開示は昨年12月以来2回目。今回の開示は昨年2月22日~3月6日のうち野党が希望した一部を入管庁が編集した26分間分のみです。
入管庁の最終報告書によると、ウィシュマさんが亡くなる3日前の3月3日、看護師との会話で本人が述べたとする記述がありましたが、開示された映像では「死んだ方がいい」と述べた箇所を除き、ほぼ看護師のコメントだけだったことが明らかになりました。
また映像では2月27日の呼吸や血圧などの測定の際、ウィシュマさんが「息ができない」と訴え、血圧もかなり低いのに、看守は「大丈夫だよ」と去りました。
視聴した日本共産党の本村伸子議員は、処方薬服用状況表に1月末以降、ウィシュマさんが服薬を拒否していることにふれ、「外部の病院に連れて行ってもらえない旨の手紙を出した時期と重なり、名古屋入管の対応への不信があったと思われる」と指摘。「報告書は不正確であり、これでは真実が分からない。映像の全面開示が必要だ」と述べました。