2022年3月19日(土)
全労連春闘 大幅賃上げへ上積みを
要求実現へ参院選で政治転換
全労連は17、18両日開いた幹事会で、春闘前半の成果を確認して後半のたたかいへ意思統一を行い、参院選で労働者要求を実現できる政治転換をめざす闘争方針を議論しました。
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会議後の会見で、黒澤幸一事務局長は、「春闘に先行して、ケア労働者の大幅賃上げを掲げ、全体の引き上げに貢献した」と強調。同時に「大手で『満額回答』も出ているが、そもそもの要求が1%程度と低い。四半世紀にわたる賃金低下の回復、現下の物価高騰に対して不十分だ」と指摘し、特に非正規雇用労働者の時給引き上げが停滞していることを課題にあげました。
春闘後半では、生活を土台にした要求を掲げて回答上積み・大幅賃上げを勝ち取ると強調。岸田政権のケア労働者の賃上げ政策について、「ほとんど基本給のベースアップに使われていない。拡充を求める」と述べました。
参院選闘争方針案について、黒澤氏は、「市民と野党の共闘を前進させ、労働者の要求を実現する政治への転換をめざす」と述べ、最低賃金の全国一律制度確立と時給1500円実現、医療・公衆衛生拡充、消費税5%減税、気候危機対策、9条改憲反対、ジェンダー平等などを重点要求としました。
京都府知事選で、京都総評議長のかじかわ憲予定候補の勝利をめざすと提起。ロシアのウクライナ侵略に対しては、職場や地域で戦争反対の声をあげ、世論で包囲して戦争を止めると強調しました。