2022年3月16日(水)
基地返還 住民利益に
高橋氏 有害物質撤去せよ
|
日本共産党の高橋千鶴子議員は9日の衆院国土交通委員会で、2027年に横浜市で開かれる国際園芸博覧会の関連法案について質問しました。
園芸博会場となる旧上瀬谷通信施設は、2015年に米軍から返還されましたが、敷地内の国有地部分66カ所から基準値を超える特定有害物質が発見されています。
高橋氏は、横浜市の資料では、民有地でも20カ所で基準値を超える土壌汚染があるが、公表されていないと指摘。植栽する花卉(かき)などへの影響は避けられないとして、国が有害物質を撤去すべきだとただしました。斉藤鉄夫国交相は、「土壌汚染の問題は横浜市で対応していると聞く。国も安全性が保たれるように頑張りたい」と答えるだけでした。
高橋氏は「開発が抑制されてきた土地だからこそ里山の自然が残っている。集客にこだわって開発に重点がいけば、負の遺産になりかねない」として、参加者数1500万人の集客目標は「過大であって見直すべきだ」と迫りました。
斉藤国交相は「海外と比較しても妥当だ」と強弁。高橋氏は「広大な土地の周辺は狭く、道路も渋滞する。この土地の返還の利益が、周辺の市民にも還元されることが大事だ」と主張しました。