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2022年3月15日(火)

カジノ需要予測 過大

大門氏 3府県の計画「非現実的」

参院予算委

写真

(写真)質問する大門実紀史議員=14日、参院予算委

 日本共産党の大門実紀史議員は14日の参院予算委員会で、コロナ禍やロシアのウクライナ侵略による経済情勢の激変が予想されるなか、カジノを中核とした統合型リゾート(IR)の建設について、認定申請している大阪、和歌山、長崎の3府県の需要予測が過大な見込みになっていると告発し、建設中止を求めました。(論戦ハイライト)

 大門氏は、3府県の「整備計画」について「非現実的な『絵にかいた餅』のような計画になっている」と指摘。3府県の初期投資額の財政的裏付けも各議会で根拠不明と疑問が出されている点にふれ、「審査の際に根拠となる資料を確認するのか」とただしました。

 斉藤鉄夫国土交通相は「重要な評価項目とされている」と答弁。大門氏は「地元議会で説明できないものを国が承認できるわけがない。きちんと審査したらガラス細工のような資金計画だとすぐわかる」と指摘しました。また需要予測も大阪では夢洲(ゆめしま)への来場者を毎年2000万人と見込むなど、根拠不明で過大すぎると告発しました。

 さらに大門氏は、自民党大阪市議団も異論の声をあげているとして、「総裁として自民党市議団の意見を聞くべきではないか」と指摘。岸田文雄首相は「必要な手続きを進めていくことが重要だ」と答えるだけ。大門氏は「このまま計画を進めるわけにはいかない」と主張しました。


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