2022年3月11日(金)
空襲被害者救済法早く
全国空襲連 国会前で訴え
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戦争中の空襲などで被害を受けた民間人への救済を求めている全国空襲被害者連絡協議会(全国空襲連)は10日、国会前で定例の街頭宣伝を行いました。東京大空襲から77年となる日の行動で、25人が参加しました。
防空ずきん姿で街頭に立った河合節子さん(82)は、ウクライナで連日、ロシア軍の空爆から逃げている人がいることを述べ「この人たちに、戦争だから死のうと生きようと自己責任、我慢して当たり前と言う人がいるのか」と強調しました。
1945年4月、3歳のときに空襲被害にあった矢ケ崎咸子さん(80)は「当時、とにかく防空壕(ごう)に入るのが嫌だった。今も、土臭い場所では、その頃の記憶が呼び起こされる。空襲警報のサイレン音も、今聞いても、嫌な気持ちになる」と語りました。
宣伝では、平和への思いを込めて、参加者らが「早春賦」を合唱。最後は、国会議事堂に向かって「空襲被害者救済法を成立させてください」と、手を振って訴えました。