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2022年3月7日(月)

子どもたちに平和を

ロシアのウクライナ侵略

集会・デモ 抗議のうねり

悪夢の時代 戻さない

東京・新宿 山添氏訴え

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(写真)山添氏(壇上左)とともにウクライナ侵攻に抗議する人たち=6日、東京・新宿駅東口

 日本共産党の山添拓参院議員が呼びかけた、#No War In Ukraine ウクライナ侵略抗議行動が6日、新宿駅東口で行われました。参加者は次々に発言し、ロシアのウクライナ侵略に抗議の声を上げました。

 山添氏は、国連総会で今月2日まで行われた、緊急特別会合での国連事務総長やウクライナ大使の発言を紹介。「20世紀の二つの戦争を通じて、戦争で物事を解決してはいけないことが国際社会のルールとして通用してきた。世界がまた戦争で物事を解決する時代に戻るのは悪夢でしかない。『戦争、侵略はやめよ』という声をいっしょに上げましょう」と呼びかけました。

 平和新聞の有田崇浩編集長は、「戦争による恐怖から現地の人を救うためにも、これ以上ロシア軍の砲撃による犠牲者を出さないためにも、直ちに撤退するよう、世界中から声を上げ続けていかなければならない」と訴えました。

 青龍美和子弁護士は「日本の政治家から、憲法9条は意味がないという声が聞かれるが、憲法9条も、国連も、戦争を二度と繰り返したくないという人々の声から生まれた法規範。どんな理由があっても、軍事力、暴力による解決は許されない」と話しました。

 女性(50代)は「日本は憲法9条という、世界に誇る平和憲法を持っている。それを大事にして、平和を守っていかなければならないと思います。ウクライナがいち早く停戦になり、悲惨な状況からいち早く解決してほしい」と訴えました。

 参加者は思い思いにウクライナ国旗の2色を身につけ、プラカードを手にアピールしていました。

飛び入り参加も

名古屋

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(写真)「ロシアは侵略やめよ」と行進する人たち=6日、名古屋市中区

 名古屋市中区の繁華街に6日、「ロシアは軍事侵攻をやめよ!」「子どもたちに平和を!」の声が響きわたりました。日本ウクライナ文化協会の呼びかけで行われたロシアのウクライナ侵攻に抗議する集会とデモです。

 集会で在日ウクライナ人や協会役員がスピーチし、「たくさんの子どもが犠牲になり悲しい。早く戦争をやめて」「協会は料理や民族舞踊の交流をめざし発足した。平和でなければ交流できない」と訴えました。

 集会後、参加者はウクライナ国旗や「NO WAR」「ストップ・プーチン」などと書いたボードを掲げ行進。出発時は400人ほどでしたが、沿道から「私も応援したい」と次々と飛び入り参加が増え500人を超える行進になりました。

 子どもと参加したカテリーナ・ブイコフさん(39)は「叔父、叔母はウクライナ西部のリビウに住んでいたが、戦争が始まってポーランドに逃れた。食べ物や住む所がどうなるか不安」と心配そうに話しました。飛び入り参加した男性(47)は「ウクライナのために何かしたいと思っていた。デモが通っていたので参加した。避難民への支援募金も取り組みたい」と語りました。

 日本共産党の本村伸子、立憲民主党の近藤昭一両衆院議員らも参加しました。

被爆者憤りの声

長崎

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(写真)ロシアのある北西方向に向けて「ロシアはウクライナ侵攻をやめよ」とコールする参加者ら=6日、長崎市

 長崎の被爆者5団体は6日、ロシアのウクライナ武力侵攻に抗議する緊急長崎集会を平和公園で開きました。被爆者や市民、高校生など約400人が参加し「戦争と核兵器の使用に反対し、ウクライナの平和実現を目指して立ち上がろう」とアピールしました。

 田中重光・長崎原爆被災者協議会会長は「被爆者は怒りと恐怖に震えています。この機に乗じて安倍元首相や維新の会は、非核三原則見直しや『核共有』まで言い始めている。77年前に戻そうとしているのか」と憤りの声を上げました。

 2日にウクライナのスラブチナ市の市長とオンラインで会談した

 朝長万左男・長崎県被爆者手帳友の会会長は、市長の「自分たちは自由と民主主義のためにたたかっている。それは世界の問題であり、世界とともにたたかっている」とのメッセージを紹介し、「日本からウクライナ支援の運動を始めよう」と呼びかけました。

 5団体は他に長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会、長崎県被爆者手帳友愛会、長崎原爆遺族会。

 「高校生1万人署名活動」のメンバーが発言し、長崎大学・核兵器廃絶研究センターの林田光弘特任研究員が「100年前の考えにとらわれている権力者に私たちの意思を示そう」と訴えました。

 参加者はアピール文を採択し、日本政府と在日ロシア大使館に送りました。

声上げ国際連帯

新潟

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(写真)3歳と4歳児が書いたプラカード=6日、新潟駅前

 新潟市で6日、「ロシアは即時撤退を!ウクライナに連帯!緊急パレード」が行われ、「#戦争反対」「侵略やめろ」などのプラカードを持った参加者約220人が新潟駅前をパレードしました。9条改憲NO!全国市民アクション@新潟が呼びかけたものです。

 参加者は、「国連安保理事国が国連憲章に反して他国を侵略し、核兵器で他国を脅す非人道的なことは許されないと参加した。自分たちの意思を示して国際的な連帯につなげたい」(秋葉区の77歳男性)、「戦争を止められるのか不安はあるが、ロシア市民が逮捕されながら戦争反対を訴えているのだから、私たちも声を上げ国際社会に働きかけたい」(53歳男性)などと話しました。

 3歳と4歳の2児を連れた母親は、「戦争反対と自由に言えるんだよ、と子どもに伝えたくて参加しました。子どもが自分で考えて書きました」と話し、「せんそうかなしい」「ばくはつやめて」と書かれたプラカードを見せてくれました。

平和外交が大事

沖縄

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(写真)拳を突き上げて「戦争をやめよ」などと訴える参加者ら=6日、沖縄県沖縄市

 沖縄県の日本共産党中部地区委員会は6日、ロシアのウクライナ侵略に抗議するスタンディングを、うるま、沖縄の両市内で行いました。「戦争をやめよ」「全国、世界で連帯して頑張ろう」などと声を上げました。

 女性(74)は、初めて自作したプラカードに「国連憲章守れ」と書いて参加。国連憲章で禁止されている武力行使をロシアが行ったことに「怒りしかない。許されない」と話しました。

 男性(68)は、ロシアがウクライナの原発を攻撃したことについて、万が一、原子炉が破壊されれば「(放射能が)全世界に広がる」と危機感を訴えました。戦争では「特に女性や子ども、若者が犠牲になる」と述べ、自分の孫たちのためにもスタンディングに参加したと話しました。

 沖縄戦で父親を亡くした女性(78)は、「(戦争による)悲劇を世界中から無くしてほしいという思いだ」と強調。ロシアのウクライナ侵略に乗じて、安倍晋三元首相らが「核共有」の議論が必要だと言い始めたことについて「これでは平和にならない。平和外交こそが大事だ」と話しました。

 うるま市では、日本共産党の伊盛サチ子、金城加奈栄の両市議、沖縄市では、同党の前宮みつこ市議が参加しました。

原発攻撃許せぬ

京都

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(写真)プラカードを掲げアピールする市民ら=5日、京都市・三条大橋

 ロシアによるウクライナへの侵略行為に抗議の声を上げようと5日、京都の市民らが三条大橋(京都市東山区)でスタンディングアピールを行い、50人が参加しました。「改憲ノー市民アクション@京都」が呼びかけたもの。

 市民らは「ロシアは軍事侵攻やめよ」などと書かれたプラカードを掲げアピール。15人がマイクを握り、「国と国の意見の違いを軍事力で解決することは絶対してはならない」「原発を攻撃するなどもっての外だ」「京都からも声を上げよう」とスピーチしました。

 「憲法9条京都の会」事務局長の奥野恒久龍谷大学教授は「プーチン政権に怒りをもって抗議したい」と表明。日本でもこの機に軍事強化、「核共有」などの議論が出てきていることについて、「軍事的抑止力に頼れば果てしない軍拡、核武装に向かうしかなく、日本が第2のプーチンを生みかねない。いまこそ憲法9条を掲げ、市民が国際世論で包囲すべき時だ」と力を込めました。


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