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2022年3月1日(火)

国連、緊急特別会合開催へ

ロシア非難決議採決めざす

 【ワシントン=遠藤誠二】国連安保理は27日、ロシアによるウクライナ侵略を受けて、国連総会の緊急特別会合を要請する決議を賛成多数で可決しました。緊急特別会合は28日午前10時(日本時間3月1日午前0時)から始まります。

 決議は、米国とアルバニアが提出。15カ国中、11カ国が賛成し可決されました。ロシアは反対。中国、インド、アラブ首長国連邦が棄権しました。会合開催を問う決議の採決では、常任理事国による拒否権行使はできません。

 ウクライナ情勢をめぐり25日の安保理で、ロシアを非難する決議案がロシアの拒否権行使により否決。そのため拒否権のない国連総会で、同様のロシアを非難する決議の採択を目指します。

 総会決議は法的拘束力はありませんが、多くの国が賛成すれば、国際社会の総意としてロシアにさらに圧力をかけることができます。

 国連総会は2014年3月、ウクライナ・クリミア半島のロシアへの編入を無効とする決議を、100カ国の賛成(11カ国反対)で可決しています。

 緊急特別会合は1950年以来11回目の開催。同会合は安保理が常任理事国の不一致で機能不全となった場合に開かれます。安保理による会合要請はイスラエルによるゴラン高原併合問題を取り上げた1982年以来、40年ぶり。


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