2022年2月28日(月)
ウクライナ侵略
停戦すぐに 外交解決を
欧米平和団体が集会
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【ワシントン=島田峰隆】欧米諸国の平和団体は26日、ロシアによるウクライナ侵略に抗議する緊急オンライン集会を開きました。平和運動の活動家のほか欧州諸国の国会議員も発言。即時停戦とロシア軍のウクライナからの撤退、外交による解決、欧米側も緊張を高める行動を控えることなどを訴えました。
米国の女性反戦組織「コードピンク」と英国の反核平和団体「核軍縮運動」(CND)が主催。欧米、アジア、アフリカ、中南米から約2000人が視聴しました。
フランスの左派政党「服従しないフランス」のダニエル・オボノ下院議員はロシアによる侵略について「受け入れられない」と強調。欧州安保協力機構(OSCE)などを通じて停戦を模索するとともに、国連総会が停戦実現へ役割を果たすべきだと述べました。
英労働党のジェレミー・コービン前党首は、ロシアの若者、学生、スポーツ選手なども反戦の声を上げていると強調。ロシアのプーチン大統領が核兵器使用を示唆したことをめぐり、年内に予定されている核兵器禁止条約第1回締約国会議、核不拡散条約(NPT)再検討会議が重要になると強調しました。
北大西洋条約機構(NATO)など軍事同盟に反対するベルギーの「NATOノー」のルド・デブラバンデル氏は「ウクライナ侵略は国連憲章違反であり、法的にも道徳的にも正当化できない」と指摘し、ロシアに攻撃中止を求めました。