2022年2月26日(土)
欧州各国で連帯デモ
「戦争止めよ」「人々の命救え」
|
【パリ=桑野白馬】ロシアがウクライナへの侵略を開始したことを受け、欧州各国で24日、ウクライナに連帯する抗議行動が行われました。参加者は「戦争をやめよ」と訴え、ロシアの軍事行動を非難しました。
フランスのパリでは、警察発表で約3000人が共和国広場に集結。「戦争反対」「ウクライナに平和を」と書かれたプラカードを持ち寄った参加者は、「ウクライナに連帯する」と唱和しました。
パリ市内の学生アルチュール・グランジュさん(19)は同級生6人と参加。「ニュースを知って涙が出た。私たちを含む大勢の人が、ロシアが仕掛けた戦争に反対していると見せつける必要がある」と語りました。
ウクライナ出身で、両親や兄弟がキエフ近くに住んでいるというボーダン・リトフチェンコさん(28)は、「今はまだ無事だが、これからどうなるのか不安だ」と声を詰まらせ、「ここに集まった人たちの声が、ロシアの犯罪を止め、軍の撤退につながることを望む」と語りました。
ドイツのベルリンでは、ウクライナ国旗の色である青と黄色にライトアップされたブランデンブルク門前に多くの人が集結。「ウクライナの人々の命を救え」「プーチンは手を引け」と書かれた横断幕やプラカードを掲げました。北部ハンブルクでも約150人が抗議行動に集まりました。
英国のロンドンではウクライナ人を中心に数百人が集結。ロイター通信によると、「ウクライナは小さく、圧力は大きい。私たちには助けが必要だ」との声があがりました。
そのほか、スペインのマドリードやスイスのベルン、チェコのプラハなど各地でウクライナに連帯する行動が行われました。