2022年2月25日(金)
大阪府議定数9減強行
維新と自公 1人区7割 死票増大
大阪府議会は24日の2月定例府議会開会本会議で、維新の会による府議定数を現在の88から79へ9減させる案を強行可決しました。維新、自民、公明などが賛成し、日本共産党(2人)と民主ネット(2人)は反対しました。
維新の定数削減案は、「身を切る改革」として人口当たりの議員数比で全国最小値にするとしたもので自民、公明が共同提案者になりました。53ある選挙区は変えずに9選挙区で定数を1人ずつ減らし、1票の格差が現在の最大2・15倍から2・19倍に、1人区が31から36(全体の7割)に増え、死票が増えます。
日本共産党は、議員定数削減は府民要求実現や行政をチェックする議会の機能を弱め、多様な民意を切り捨てると批判。定数は変えずに任意合区で「1票の格差」を最大1・95倍に縮小し、1人区を全体の3割弱へ減らす案を提案しました。また、採決の前に公開の議会の場で質疑するよう求めていましたが、維新は拒否。自公も質疑をしないことに合意しました。