2022年2月21日(月)
SDGs達成度が低い
国際経済・外交 伊藤氏に参考人
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参院国際経済・外交に関する調査会は16日、「海洋環境の保全及び海洋資源の持続可能な利用への貢献の在り方」について参考人質疑を行い、日本共産党の伊藤岳議員が質問しました。
伊藤氏は、荒川でペットボトルが3万本回収されるなど、人の生活が海洋環境に与える影響を指摘。「海洋プラスチックゴミの発生元での規制が必要ではないか」と聞きました。埼玉県環境科学国際センターの植松光夫総長は、「2050年には魚と海洋プラゴミの量が同じになる」との論文を紹介。「ゴミが川に流れなければいいという人もいるが間違い。プラスチックの芝生や被覆肥料も海に流れる」と指摘。「SDGs達成度が日本はかなり低い」と述べました。
また、漁業権のない漁獲や無報告漁業であるIUU漁業について、伊藤氏は「漁業者自身が規制方法などを決めることが必要だ。漁獲圧、漁獲資源への影響の強い大規模漁業から規制すべきではないか」と聞きました。
笹川平和財団海洋政策研究所の小林正典主任研究員は「小規模漁業者の意向・状況をよく聞くことが大事だ」と述べました。伊藤氏は「海洋資源管理と小規模沿岸漁業を守ることを両立すべきだ」と表明しました。