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2022年2月18日(金)

埋設枯れ葉剤撤去へ

衆院予算委分科会 田村貴昭氏に林野庁

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(写真)質問する田村貴昭議員=17日、衆院予算委分科会

 日本共産党の田村貴昭議員は17日の衆院予算委員会分科会で、猛毒の枯れ葉剤成分「2・4・5T剤」(2・4・5トリクロロフェノキシ酢酸)が全国の山林に埋設されている問題について質問しました。天羽隆林野庁長官は「全国46カ所全ての埋設除草剤の撤去を念頭に取り組む」と述べ、掘削・撤去の開始の対象を全国46カ所全てとすることを初めて公の場で答弁しました。田村氏の再三の要求に答えたものです。

 「2・4・5T剤」は、猛毒のダイオキシンを含む化学物質でベトナム戦争で米軍が散布した「枯れ葉剤の成分」です。体内での残留性が高く、がんや生殖機能障害などが異常頻度で発症しています。

 営林署が大規模造林のため雑草の除草剤として製造・使用されていましたが、1971年に禁止。政府は、300キロを上限に土と混ぜてコンクリートに練り込んだ上、埋設するよう各地に通達。ところが通達違反がある地域が全国46カ所の埋設地のうち20カ所にも上ります。田村氏は「中には、掘った穴に粒剤のまま流し込み土をかぶせコンクリートでふたをしただけという所もある」として、災害による同剤の流出の懸念が指摘されていると述べました。

 田村氏は、福岡県那珂川市や熊本県宇土市などで流出を不安視する自治体が完全撤去を長年にわたり要望していることを指摘。「これら全国各地に上がる自治体の声を重く受け止めるべきだ」と主張し、早急な撤去を求めました。

 また、撤去の方法、技術的知見の確立、着手に至るスケジュール等に関し地元自治体への丁寧な説明の必要を訴えました。


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