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2022年2月16日(水)

ウクライナ

外交以外の選択なし

国連総長、憲章示し強調

 【ワシントン=島田峰隆】ロシアがウクライナ国境地帯に軍部隊を集結させて緊張が高まる中、国連のグテレス事務総長は14日、紛争の平和的解決をうたった国連憲章を引用して「外交に代わる選択肢はない」と強調し、外交努力の強化を各国に呼び掛けました。


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(写真)14日、ニューヨークの国連本部からオンラインでロシアのラブロフ外相と会談する国連のグテレス事務総長(左)(UN Photo by Debebe)

 ニューヨークの国連本部で会見したグテレス氏は、ウクライナ情勢に関して「深い懸念」を表明。欧州での軍事紛争がもたらす人的被害や世界全体の安全保障への打撃はあまりにも大きいと指摘しました。

 グテレス氏は同日朝にロシア、ウクライナの両外相と協議したと明らかにし、「あらゆる問題は外交的な枠組みを通じて対処し、解決することができるし、そうでなければならない」と指摘。紛争を平和的な手段で解決し、武力による威嚇や使用を控えるとした国連憲章の条文を読み上げて、「国際法の基本的な柱である国連憲章を全面的に尊重するよう要請することは私の義務だ」と語りました。

 グテレス氏は「いまこそ緊張と現場での行動を緩和させるときだ」と強調し、各国首脳らが外交接触を行っていることを歓迎しました。一方で「いっそうの行動が必要になっている」「外交を諦めることは崖に飛び込む行為だ」と述べ、外交努力をさらに強めるよう呼び掛けました。


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