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2022年2月5日(土)

アイヌ楽器の奥深さ 感銘

紙・松橋両氏が製作者訪問

北海道釧路

写真

(写真)懇談する(左から)松橋、紙両氏と鈴木さん=3日、北海道釧路市

 日本共産党の紙智子参院議員と松橋ちはる参院北海道選挙区予定候補は3日、釧路市を訪ねアイヌ民族に伝わる竹製楽器、口琴(こうきん)ムックリ製作と演奏の第一人者、鈴木紀美代さんと懇談しました。

 削った竹にくくり付けた綿糸を引き、震わせて音を出すムックリ。唇や舌の触れ具合で音色を変化させます。

 アイヌ工芸品職人だった祖父の秋辺福治さん、父の福太郎さんのムックリを手伝い、1988年に独立。観光の最盛期には年間6万本、いまは3万本を作製し、夫の政昭さんは「100万本以上作っています。ギネスに申請したい」と言います。

 2011年、ロシアで開かれた第7回「国際口琴大会」で紀美代さんのムックリが最優秀賞に選ばれました。

 同席した滝地良子さん(白糠=しらぬか=町)は「アイヌでもアイヌ語を話せるわけではなく、アイヌの言葉を残していきたい」と話します。

 松橋氏は「アイヌ語をはじめ、アイヌ文化を公教育に位置付けることが大事ですね」と応じ、昨年4月、アイヌ語の話者の育成を国会で取り上げた紙氏は「ムックリの奥深さを学びました。アイヌ文化の伝承を訴え続けます」と表明しました。

 紀美代さんは「紙さん、松橋さんに思いが伝わってうれしい」と語ります。村上繁党市議が案内しました。


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