2022年1月29日(土)
生放送!とことん共産党
いまアメリカで何が起きているか
佐久間氏 若い世代 多様な活動
小池氏 米の変化 励まされる
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日本共産党のインターネット番組「生放送!とことん共産党」が27日夜、「いまアメリカで何が起きているか」と題して放送され、米ニューヨーク在住の文筆家・佐久間裕美子氏と小池晃書記局長が、消費活動を通じて企業を動かす「消費アクティビズム」や若い世代の社会主義への関心の高まりなどについて縦横に語りました。
佐久間氏は、トランプ政権誕生以降、米国でLGBT(性的少数者)や気候変動、銃規制などの問題で「消費アクティビズム」が広がっていると紹介。従業員を大切にする企業や組合活動をサポートしたり、中絶の権利に反対する議員への献金企業に抗議したりするなど多様な活動が行われ、こうした活動をけん引するのはZ世代(1997年以降生まれ)とミレニアル世代(81~96年生まれ)の若い世代だと強調しました。
小池氏が、「日本も声を上げる若者が増えているが、社会全体の大きな流れにはまだなっていない」と述べると、佐久間氏は「日本は若い世代の人口が少ない分、企業は労働力として若い世代がいないと立ちいかない。声を束にすれば変えられる」と強調しました。
話題は、社会主義への関心の高まりに。佐久間氏は「米国の若い人は『コミュニズムかっこいい』と思ってる」と発言。小池氏は「米国の若い世代にとって社会主義のイメージは『抑圧型の社会』ではなく、学費の無償化や不公平の是正、気候危機の打開だという。こうした見方が広がったきっかけは何か」と質問しました。
佐久間氏は、2008年のリーマン・ショックで失業者があふれて、「弱肉強食のシステムでいいのかが問われた」と指摘。学費が上がり、高い医療費によって自己破産する人が増加するなど「資本主義のひずみがどんどん大きくなり、資本主義の何がいいのかと思う人が増えている」と語りました。
「共産党について率直にどう思うか」と問われた佐久間氏は、昨年夏に「気候変動問題をもっと言ってほしい」との要望を小池氏にオンラインで伝えたことに触れ、「この経験を通じて共産党は本当に耳を傾けてくれると学んだ。献金をもらっていないからだと思うが、困っている人たちに何ができるのか考えてくれる」と語りました。小池氏は「気候危機打開を総選挙のメインテーマの一つに掲げたのは(佐久間氏の)お話を聞けたのも大きい」と応じました。
司会の朝岡晶子さんが佐久間氏の著書の最後の一文「革命は起きるのではない。私たちが起こすものなのだ」を紹介。佐久間氏は「大変だけど市民運動は楽しい」と述べました。小池氏は、「米国の変化は励まされる。日本も同じ流れは生まれつつあるし、そういう流れを確かなものにし、今年の参院選では必ずリベンジしたい」と述べました。