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2022年1月19日(水)

津波で養殖業者被害

宮城・塩釜 共産党議員が状況聞く

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(写真)末永組合長(右)から被害状況を聞く(左から)天下、曽我両議員=17日、宮城県塩釜市

 日本共産党の天下みゆき宮城県議と塩釜市の曽我ミヨ市議団長は17日、トンガ沖の海底火山噴火によって被害を受けた宮城県塩釜市の養殖業者から状況を聞きました。

 水産業が主要産業となっている同市では、松島湾のワカメ養殖設備に大きな被害が出ました。ワカメの収穫は通常は3、4月ですが、松島湾は生育が早く12~2月です。収穫最盛期の被害でした。

 ワカメやコンブの養殖と直売所を営む男性(70)は、「150本の(ワカメ養殖設備の)うち無事だったのは15本だけ」と話します。ワカメ養殖設備は、水面の浮き玉から張ったロープを竹などのくいで海底に固定しています。男性は「手作業では回収できないし、費用を漁民が自分で払うのはとても無理だ」と訴えます。

 「今年は生育がよくてワカメが重かった。それがあだになった」と語るのは、三つの漁場で養殖をしている塩釜市漁業協同組合の末永三郎組合長。「漁場が密集しているのでロープがみんなからまり、ワカメごと処分するしかない。水揚げはほぼゼロになるし、資材に保険をかけている組合員はいません」と話します。

 天下県議が行政への要望を聞くと、末永組合長は「からまった設備の回収にはクレーン台船を使うけど、1日100万円以上はかかります。市や県には、まず回収と処理への支援をお願いしたい」と訴えました。


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