2022年1月17日(月)
「全員再建」の支援を
きょう27年 阪神・淡路大震災で集会
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6434人が亡くなった大災害、阪神・淡路大震災から17日で27年を迎えました。
震災救援復興兵庫県民会議は16日、「すべての災害被災者に暮らし再建できる公的支援を」をテーマに27年メモリアル集会を神戸市三宮で開き、120人が参加しました。
塩崎賢明神戸大学名誉教授が「大震災と復興災害」と題して講演。27年をふり返り、自力仮設住宅への支援の必要性を述べ、復興都市計画強行や新長田駅南の巨大再開発の失敗を告発しました。「創造的復興」の名で神戸空港など開発やインフラ中心の復興がすすみ被災者救済が軽視された結果、借り上げ復興住宅の強制退去など「復興災害」が起きたと指摘。「日本では膨大なお金を使いながら、被災者救済に結びついていない」と語りました。
借り上げ住宅協議会の段野太一運営委員は入居者追い出しとのたたかいについて、▽入居者自らたたかった▽日本共産党県・市議団の奮闘▽権利意識をめざめさせた弁護団の役割―を指摘し、県は入居者を提訴できなかった成果を述べ、「最後まで被災者に寄り添う」と表明。
東日本大震災復旧・復興みやぎ県民センターの小川静治事務局長が「『創造的復興』は惨事に便乗した過剰復興」と題して報告しました。
川村好伸全労連副議長、穀田恵二日本共産党衆院議員が来賓あいさつしました。