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2021年12月25日(土)

ウィシュマさん映像 国会に初開示

体調の悪さ明白

本村議員「入管の責任問われる」

名古屋入管収容中死亡

 名古屋出入国在留管理局でスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんが亡くなった問題で、衆院法務委員会は24日、収容中の監視カメラ映像を閲覧しました。日本共産党の本村伸子議員は閲覧後、亡くなる約2週間前から体調の悪さが深刻だったことが明白で、入管の責任が改めて問われると強調しました。


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(写真)ウィシュマさんの映像記録閲覧にのぞむ各議員。右は本村伸子議員=24日、衆院第1議員会館

 国会への問題の映像の開示は、ウィシュマさんが3月に亡くなって以来初めて。映像は、記録が残っているとされる2月22日~3月6日の約2週間分のうち、出入国在留管理庁が編集した6時間26分。秘密会の形式で開示され、同委の理事会メンバーと希望する委員が視聴しました。

 本村氏によると、映像には、居室でベッドから落下したウィシュマさんが、助けを求めて少なくとも20回以上「担当さん」と呼び、ようやく職員がやってきた様子や、衰弱したウィシュマさんが牛乳を飲めずに吐き戻してしまったのを職員が「鼻から牛乳や」と揶揄(やゆ)する場面などがありました。

 本村氏は、「2月22日の時点で、体調が著しく悪いのは明らかだった。にもかかわらず、入管は点滴などの治療をせず、亡くなる直前の医師の診察は精神科だけだった」と指摘。「一部開示では、最終報告書の記述が事実なのか検証できない。ウィシュマさんの尊厳を守ったうえで全面開示し、死亡事件と最終報告書に関する集中審議をすべきだ」と強調しました。


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