しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年12月18日(土)

違憲の現実ただす議論を

BS番組 赤嶺氏 憲法審を動かすな

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は16日放送のBSフジ「プライムニュース」に出演し、同日午前、衆院憲法審査会の自由討議がおこなわれたことをうけ、各党の審査会委員と同審査会のあり方などについて意見を交わしました。赤嶺氏は、憲法の議論をするなら米軍による人権じゅうりんなど「憲法に反する現実をただす議論こそやるべきだ」と主張しました。

 赤嶺氏は、岸田文雄首相が自民党の「改憲4項目」を中心に議論すると述べていることにふれ、「『安倍改憲』を引き継ぐものだ」と批判。「多くの国民は改憲を政治の優先課題と考えていない。憲法改正原案の発議と審査を任務とする憲法審査会は動かすべきではない」と主張しました。

 衆院憲法審査会与党筆頭幹事の新藤義孝自民党憲法改正実現本部事務総長は、「『改憲4項目』をたたき台に議論を進めたい」と主張。立憲民主党の中川正春憲法調査会長は、「憲法改正ありきで進めるのは違う」と述べました。

 改憲の中身について新藤氏は、「誰が国民を守るのか、実力組織を置くことだ」と憲法に自衛隊を明記する9条改憲から議論したいと表明しました。

 国民民主党の玉木雄一郎代表と維新の会の馬場伸幸共同代表はそれぞれ、改憲のテーマとして、コロナ禍をうけた緊急事態条項の創設や教育無償化を主張しました。

 赤嶺氏は、「政府がコロナ対策に全力を尽くすことこそ大事だ」と述べるとともに、「教育無償化は憲法を変えるまでもなくできる」と反論。その上で、自民党による改憲の最大の目的は憲法9条を変えることだと指摘し、「なぜ憲法に軍事条項が入らなかったのか。『あの戦争を二度と繰り返してはいけない』という国民の気持ちが平和憲法を作り上げた」と強調しました。


pageup