2021年12月12日(日)
核兵器禁止条約を批准
モンゴル57カ国目
【ワシントン=島田峰隆】多国間条約に関する情報を掲載する国連ウェブサイト「国連条約集」によると、モンゴルは10日、核兵器禁止条約の加入書を国連に寄託しました。これにより批准国数は計57カ国になりました。
モンゴルは同条約に署名せずに加入しました。加入は批准と同じ法的効力を持ちます。
モンゴル政府代表は10月4日の国連総会第1委員会の発言で、核兵器禁止条約について「核兵器を全面廃絶する目標を達成する有益な手段だ」と発効を歓迎。来年開かれる第1回締約国会議では「実り多い議論が行われると確信している」と期待を表明しました。
モンゴルは1992年9月、自国領域を非核兵器地帯とすることを宣言し、核兵器国に対し、非核地帯としての地位を尊重し安全を保証するよう求めました。この地位は98年の国連総会決議で国際的に承認されました。米英仏中ロの五つの核兵器国とモンゴルは2012年、モンゴルについて非核地帯としての地位を尊重する共同宣言に署名しました。