2021年12月1日(水)
私大助成の大幅増額を
日本私大教連 15万人請願署名提出
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日本私立大学教職員組合(日本私大教連)は30日、衆院第2議員会館で私大助成の大幅増額を求める約15万人の国会請願署名を提出しました。
提出集会であいさつした高松朋史副委員長は、教職員組合の取り組みで高校教育の無償化など少しずつ前進していると強調。「今後も社会を少しずつ変えるために頑張りましょう」と呼びかけました。
三宅祥隆書記次長が、▽無償化が進む高校の就学支援制度と同様の制度を私大生にも導入する▽大学等就学支援制度の対象拡大▽全ての奨学金を無利子にする▽奨学金の返済負担の軽減▽私大助成の大幅増額―など請願事項を説明しました。
京都の私立大2年生は「大学生の4分の3は私学で学んでいる。私学助成が少ないため、私大生への負担が重い」と語り、大学等就学支援制度の対象拡大や私大助成の増額を求める署名に取り組んでいると報告。東京私大教連の阿部康一郎書記長は、「私大経常費の補助率が9・9%になったのが2015年。現在はどうかと文科省に情報公開を請求したが、『計算していない』との回答が返ってきた。怒りを通り越してあきれた」と語りました。
龍谷大学教職員組合の益城健司書記長は、コロナで高学費や施設費への疑問の声が寄せられているとし、「署名してくれる学生が非常に多い。それぞれが家庭状況につらさを感じていると思う」と述べました。
日本共産党の吉良よし子参院議員は「私学助成の大幅増額は一刻も早く実現しなければならない」と述べました。