2021年11月20日(土)
医療費75歳以上2倍化中止を
厚労省前座り込み最終日
「当事者の要望伝えたい」
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日本高齢期運動連絡会の厚生労働省前での座り込み行動は19日、最終日となる3日目を迎えました。前日、前々日に続き天気に恵まれた最終日。参加者は、75歳以上の医療費窓口負担2倍化を中止させようなどと訴えました。
「このままでは将来安心して暮らすことができない」と憤る男性(81)=川崎市=。「安倍元首相は社会保障制度を充実させるためとして消費税を上げた。しかし、その後は医療制度の改悪ばかりしている」と指摘。「マクロ経済スライドで年金が減らされ、介護保険も20年前と比べて保険料が引き上げられ内容はぜい弱化された。75歳以上の医療費窓口負担2倍化をやめさせ、充実した社会保険制度をつくるために協力と支持を」と訴えました。
NPO法人東京高齢者就労福祉事業団の安藤忠理事長(80)=東京都北区=は「国会で政府が予算をつくる前に座り込みをやることで当事者の要望を政府に伝えたい」と強調。「後期高齢者医療制度を改善するためには、運動をやめないことが一番大事」と力を込めました。
3日間すべての行動に参加した東京高齢期運動連絡会の菅谷正見事務局長(73)=埼玉県狭山市=は「訴えを聞いて署名やカンパに応じてくれる人を見ると、声が小さくても影響を与えていると実感する」と話します。「いま80代の人は、70代からこの運動をやっている。これからは私たちが引き継ぐ番だ」と話しました。
日本共産党の倉林明子副委員長・参院議員が激励に駆けつけました。