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2021年11月19日(金)

高齢者に安心の社会を

こんな座り込みしなくてもすむ医療・介護・年金に

厚労省前行動 小池・田村氏ら激励

 日本高齢期運動連絡会の厚生労働省前での座り込み行動は18日、2日目を迎えました。参加者は、75歳以上の医療費窓口負担2倍化を中止させ、誰もが安心して暮らせる世の中を実現しようと訴えました。


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(写真)激励のあいさつを行う小池氏=18日、厚労省前

 初参加の女性(79)=東京都大田区=は現在、四つの科に通院しています。「若い頃は病気をしたことがなかった。年をとれば病院に行かないと生きていけない。自公政権はもっと制度を悪くしようとしている。諦めずにたたかう」と意気込みます。

 前日に引き続き参加した男性(83)は「月10万円以下の年金で暮らしている高齢者は1239万人で、高齢者人口の36%に達する。高齢者の貧困がものすごい勢いで増えている」と指摘。「消費税は10%、医療費2倍化が押し付けられ、しかも、2倍化の基準は政令で変えられる」と強調し、自公政権によって高齢者の人権が脅かされていると告発しました。

 男性(92)=東京都昭島市=は1994年から行動に参加しています。「94年当時に比べても、高齢者の暮らしは厳しくなっている。物価は上がっているのに、年金は増えない。以前は、高齢者の医療費窓口負担はなかったが、今は負担がある」と憤り、「こんな座り込みの運動をしなくても、高齢者が安心して生活できる世の中になってほしい」と語りました。

 「署名はありませんか」とスタッフに声をかけたのは、通りがかりの70代の女性=神奈川県相模原市=。「座り込みを見て何かできないかと思った。医療を拡充し、安心して暮らせるようにしてほしい」とペンを握りました。

 日本共産党から小池晃書記局長、田村智子副委員長、伊藤岳・井上哲士両参院議員が応援に駆け付け、激励しました。

 小池氏は「いま必要なのは医療、介護を充実させること。これは新型コロナ禍から学ぶべき政治の大きな教訓です。しかし、政府は軍事費を増やそうとしている。来年10月以降の医療費窓口負担2倍化を前に、参院選がある。そこで、高齢者の命や人権を脅かす政治の流れを変える審判をくだそう」と述べました。


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