2021年11月16日(火)
価格高騰 福祉灯油ぜひ
北海道知事に6団体が要請
本格的な冬を前に、欠かすことのできない暖房の主力、灯油の高騰が暮らしを直撃する中、北海道労働組合総連合など6団体は15日、高齢者や障害者、ひとり親家庭などの低所得世帯と生活保護世帯に灯油代を補助する「福祉灯油」の実施を求めて、鈴木直道知事に要請しました。
道内の灯油価格は、18リットル当たり1971円(8日)で、6週連続で上昇し、2008年以来13年ぶりの高値を記録しています。
道生活と健康を守る会連合会の細川久美子副会長は、金子恭之総務相が原油価格の高止まりを受けて、灯油購入費助成など「特別交付税の措置を講じる」と表明したと指摘。「すべての道民、高齢者、障害者、生活保護世帯、自営業者の方たちのためにも道が実施を」と迫りました。
「燃料を少しでも安くと、共同購入制度を利用しているが、その値段も上がってきている」と石橋妙美事務局次長。「10円上がるだけでも生活に困るとの切実な声が相次ぎ、命や暮らしを守るためにも福祉灯油の実施を」と強く求めました。
道保健福祉部の板垣臣昭総務課長は「燃料の高騰は、道民生活、中小企業に影響が大きく憂慮すべき状況。関係部署にしっかり届けたい」と答えました。