2021年11月12日(金)
新基地に遺骨土使うな
旭川市議会 全会一致で意見書
北海道
沖縄戦の戦没者の遺骨が眠る沖縄本島南部の土砂を名護市辺野古の新基地建設の埋め立て工事に使う計画を進める岸田政権に怒りが広がる中、北海道旭川市議会は10日、遺骨を含む土砂を埋め立てに使用しないよう求める意見書を全会一致で可決しました。
意見書は日本共産党(能登谷繁団長)が提案し、民主・市民連合が共同提案しました。
冒頭、沖縄戦で住民を巻き込んだ悲惨な地上戦が行われ多くの尊い命が失われたと指摘し、糸満市摩文仁(まぶに)を中心に南部地域は、1972年の本土復帰に伴い、戦争の悲惨さや命の尊さを認識し、戦没者を追悼するために日本で唯一の「沖縄戦跡国定公園」として指定されていると強調。県民や命を落とした兵士の遺骨が残されており、戦後76年が経過した今でも、戦没者の収骨が行われていると告発しています。
そしてアジア・太平洋戦争で犠牲になった人々の遺骨を含む土砂を埋め立てに使用することは人道上許されないと批判。「悲惨な沖縄戦の戦没者の遺骨を含む土砂を埋め立てに使用しない」「日本で唯一、住民を巻き込んだ苛烈な地上戦があった沖縄の事情に鑑み、『戦没者の遺骨収集の推進に関する法律』に基づき、日本政府が主体となって戦没者の遺骨収集を実施する」よう求めています。