2021年11月9日(火)

沖縄・宮古島　ミサイル搬入許すな

陸自基地　市民が市長に要請

市長は許可発表

（写真）座喜味市長（左）に要請する「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」メンバーら＝８日、沖縄県宮古島市

　沖縄県宮古島市の陸上自衛隊ミサイル基地の保良（ぼら）弾薬庫へのミサイルなどの搬入を、防衛省が１４日に行うことを計画している問題で、「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」は８日、市役所で座喜味一幸市長に面会し、搬入のための港湾使用を認めず、市民への十分な説明のない搬入の中止を求めるよう要請しました。

　同会は、(1)防衛省の港湾使用申請を許可しないこと(2)市民への陸自ミサイル部隊配備に関わる説明会の実施を防衛省に求めること(3)十分な情報公開に努め、陸自配備に関する通知等を迅速に市民に知らせることなどを、要請しました。

　要請書では、防衛省が「造らない」と説明した弾薬庫を建設したこと、保良弾薬庫は集落から約２００メートルしか離れていないことなどを挙げ、防衛省は「リスクについて全てを明らかに」すべきだと強調しています。

　座喜味市長は、(2)と(3)は防衛省沖縄防衛局にすでに要求したと説明。(1)については、条例上認めざるを得ないと回答しました。同日、港湾使用申請を許可したことを発表しました。

　要請には、日本共産党の上里樹市議も参加しました。同住民連絡会は９日に、同市上野野原にある陸自ミサイル基地への要請を予定しています。