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2021年11月8日(月)

COP26inグラスゴー

気候正義 10万人マーチ

開発犠牲の先住民・水没危機の島国…

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(写真)㊤気候正義を求める若者たち㊦私たちの土地に入らないでと訴えるロワリンガさん(右)とワリンダさん=6日、グラスゴー(写真はいずれも小梶花恵)

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(写真)気候対策に後ろ向きな国の首脳らが逮捕されるパフォーマンス=6日、グラスゴー

 【グラスゴー=小梶花恵】国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が開かれている英北部のグラスゴー市内で6日、気候正義を求めて10万人(主催者発表)がデモ行進しました。

 会議場近くの公園に集まった世界中の参加者やグラスゴー市民は、午後0時半の行進開始とともに歓声を上げ、スコットランドの風雨にひるむことなく5キロを行進しました。沿道のホテル宿泊客らも歓声を送り、通り全体がマーチの太鼓と「気候正義を」の声に覆われました。

 参加者が訴えるのは温室効果ガスの削減やパリ協定の1・5度目標だけではありません。気候変動の原因となった開発で土地を奪われた中南米先住民やインドの農民、海に沈む危険にさらされる島しょ国の人たち、人種差別をなくせと訴える黒人らが正義を求めて行進しました。

 南米エクアドルのアマゾンから参加したキチュワ族のマリッサ・ロワリンガさんとヘレナ・ワリンダさんは「企業がやってきて原油や金を掘り出し、私たちの森から木を切り出していく。彼らは発展のためだと言うが、私たちのコミュニティーにとっては発展ではない。企業は私たちの生活を尊重し、私たちの土地に入るのをやめてほしい」と訴えました。

 グラスゴー市民で女性平等党のリーシン・ハーマンさん(51)は「イギリスも日本も石炭火力発電を止めなければならない。日本がまだ新規建設計画や輸出支援をしているなんてショックだ」と話しました。

 気候正義 化石燃料の大量消費や開発で発展した先進国が、気候変動の被害を受ける途上国に責任を果たして不公正をただすという考え方。


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