2021年11月7日(日)
COP26inグラスゴー
世界の若者が声明提出
議長「彼らの行動と監視が鍵」
【グラスゴー=桑野白馬】世界各国のさまざまな青年NGOで構成する「YOUNGO」は5日、COP26の会場で、シャーマ議長や各国首脳らにあてた声明を提出しました。
4万人の若者が署名した声明は、各国政府に対し、▽先進国が約束した途上国への年間1000億ドル(約11兆円)の資金支援を実現する▽化石燃料への補助金を廃止する▽COP26の最終盤に採択される予定の宣言文に、若者の重要性に言及する文言を盛り込む―よう求めました。
国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)のエスピノサ事務局長は「すべてが絶対的に正当で合理的」とした上で、各国に対し「要求を提起する」と約束。英国のシャーマ議長は「若者の声は、交渉に反映されなければならない」として、パリ協定の掲げる1・5度目標達成のためには「若者の行動と監視が鍵となる」と話しました。
YOUNGOのメンバー、クララ・フォン・グラソウさんは、「私たちが聞きたいのは、あなたたちが今後、何をするのかだ」と強調。声明を真剣に受け止めなければ「私たちを失望させるだけでなく、あなたの子どもたちや孫たちをも失望させることになる」と警告しました。