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2021年11月4日(木)

COP26inグラスゴー

議長国・英国に化石賞

「市民社会の交渉へのアクセス妨げている」

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(写真)会場入り口前には長蛇の列が=1日、グラスゴー市内(桑野白馬撮影)

 【グラスゴー=桑野白馬】国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)開催中の1日、議長国の英国が、地球温暖化対策に後ろ向きな国に送られる「化石賞」を受賞しました。世界の環境NGOが参加する気候行動ネットワーク(CAN)が発表しました。

 受賞理由は、「市民社会の交渉へのアクセスを妨げている」こと。CANは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う制限措置や、ワクチンの供給不足により世界の平等な参加が妨げられるなかで開催を強行したと批判しました。

 感染拡大を防ぐため、会場で行われるさまざまなイベントは、オンラインでの参加も可能です。ただ、英紙ガーディアンによると、イベントに参加できなかったり、対面でのみ公開されるイベントが「オンラインで見られる」と誤って告知されたりといった混乱も発生しています。

 会場入り口前では連日、長蛇の列ができており、感染の拡大も懸念されます。CANは「結果的に、英国人が最も得意とする、時には何時間にも及ぶ行列を披露した」とやゆしました。

 メキシコの先住民の権利擁護のため活動する男性は、「ここに来れない大勢の人の声が届かないと心配している。感染も怖い」と話しました。

 同日、オーストラリアも化石賞を受賞。「ここ数カ月で三つの新規石炭火力発電所の建設計画を発表したこと」を理由としています。


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