2021年10月26日(火)
日本共産党の政見放送
総選挙 比例代表 田村・吉良両氏が訴え
日本共産党の総選挙の政見放送がテレビ・ラジオで始まっています(放送日時は22日付本紙に掲載)。比例代表では、田村智子副委員長が吉良よし子参院議員と、総選挙の争点と政策、日本共産党の役割を訴えています。内容を紹介します。
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田村 こんにちは。日本共産党副委員長の田村智子です。
吉良 参議院議員の吉良よし子です。今回の総選挙で、日本共産党は「なにより いのち」と掲げています。コロナ危機のもとでも、日本共産党国会議員団はこの立場で、提案や要請を何度も繰り返してきましたね。
コロナ危機―自己責任の自民党政治と対決 暮らし守る力
田村 そうですね。昨年3月、イベント中止要請が出されてすぐに「損失補填(ほてん)を」「自粛と補償は一体」と政府に迫った、これが私たちのコロナ危機とのたたかいの始まりだったと思います。
ところが、当時の安倍首相は「個別の損失の補填はできない」と拒否をして、なんの給付金もないままに緊急事態宣言になってしまいました。
吉良 ライブハウスのみなさんが「自粛と補償はセットでしょ」と声をあげ、学生のみなさんも「学費を半額に」と大学で署名を広げました。私も署名を受け取って、切実な声を政府に届け、じりじりと政治を動かしていったという実感があります。
田村 私たちは、いのちと暮らしを守る政策を具体的に提案し、野党共同でいくつもの法案も提出して、やっと持続化給付金・家賃支援給付金、国民への特別給付金など実現させましたが、どれも1回だけの給付では、あまりに不十分ですよね。
2度目の給付金を、対象を広げて、減収規模に応じてと、昨年から求め続けていますが、どうしていまだに実現しないのかと怒りさえわいてきます。
吉良 支援の制度ができても、対象が狭い、支援策が届かないという問題がたくさんあって、改善するには、もっともっと日本共産党国会議員団を大きくしたいと強く思います。
田村 給付金の申請をめぐる問題、生活の困りごとにこたえる活動にも力をいれてきました。
地方議員や全国の共産党の事務所でも「お困りごとはありませんか」と取り組んできたので、「共産党に相談しよう」という発信がインターネットでも広がりましたね。私たちは、国民の苦難の軽減こそが日本共産党の立党の精神だと、合言葉にしてきました。
一人ひとりに寄り添い、同時に、自己責任を押し付ける自民党政治と正面から対決してきました。日本共産党の議席は、暮らしを守る力です。
あなたの声を政治に届け、政治を動かす力です。「比例は日本共産党」、どうぞよろしくお願いいたします。
野党と市民が政策合意 新政権支え政策実現する共産党議員団を大きく
吉良 総選挙の直前に岸田政権ができましたが、たった3日の国会質疑でも、格差を広げたアベノミクスへの反省もない、被爆者のみなさんが切望する核兵器禁止条約にも背を向ける、「声を聞く」どころか、これまでの自民党政治への反省もなければ、変えるつもりもないことがはっきりしました。
田村 政治を変えるには、政権交代しかありません。
9月8日、日本共産党、立憲民主党、社民党、れいわ新選組が市民連合と、衆議院選挙での政策を合意することができました。
そして、新しい政権では、共産党は合意した政策の実現に向けて閣外から協力するという、政権についての合意も立憲民主党と確認しました。
吉良 大臣のポストが欲しいんじゃない。日本の政治を本気で変えるための協力です。
田村 こうした合意の上に、今度の選挙では、初めて、多くの小選挙区で、野党が話し合って候補者を1人にしぼり、勝利のために力をあわせているのです。
2015年、戦争をしないという憲法を踏みにじって、安保法制が強行された、そのときから、私たちは、市民と野党の共闘で新しい政府をつくろうとよびかけて、野党の共闘を前へ進めるためにひたすら努力を重ねてきました。この選挙で、野党共闘の勝利、なんとしても成し遂げたいですね。
吉良 政策合意のなかみも、核兵器禁止条約の批准に向かう、沖縄の辺野古新基地建設の中止、消費税減税、選択的夫婦別姓やLGBT平等法の実現、原発のない脱炭素社会、そして政治の私物化の真相究明など、国民多数の願いにこたえるもので、自民党には絶対に実現できない政策です。
政権交代してこそ、日本の政治が大きく変わるという、希望がみえてきます。
田村 こうした合意の方向は、日本共産党の公約、(1)格差をただし、庶民の懐をあたためて経済を立て直す、(2)気候危機を本気で解決する、(3)ジェンダー平等社会の実現、(4)憲法を生かした平和外交、という「四つのチェンジ」とも重なり合っています。
私たちは、日本の政治を大もとから変える大きなビジョンをもって、自民党政治と対決してきました。同時に、一致する政策や要求で他の野党、幅広い市民のみなさんと力を合わせて政治を変える、という立場を貫いています。
政権交代のために、新しい政権を支えるために、困難や妨害にゆるがず政策実現するために、日本共産党国会議員団の議席を大きく伸ばしてください。
資本主義乗り越え貧困のない、環境・人間への犠牲つくらない自由な未来社会へ一歩ずつ歩む
吉良 日本共産党という名前にこめられた、未来社会への展望も、この選挙でぜひ多くのみなさんに知っていただきたいですね。
私は、過労死が後を絶たない長時間労働を追及してきましたが、これは、一企業だけの問題ではありません。利益競争に負けないために、どれだけ人件費を削れるか、どれだけ搾取できるかという、資本主義のもたらしたゆがみそのものです。
気候危機の問題でも、目先の利益のために地球環境を顧みない、大量生産・大量消費という資本主義のシステムを、いま、若者たちが厳しく批判していますね。
田村 資本主義がゴールではない、格差や貧困のない社会、地球環境や人間への犠牲をつくらない経済システム、こうした資本主義を乗り越えたその先の社会を私たちは求めていきます。
未来の社会では、労働時間はぐっと短くなって、一人ひとりがもっと自由な時間をもてて、自分の能力をもっとのばすことができるでしょう。国民多数の意思で、現実の問題を解決しながら、未来社会へと、一歩ずつ歩んでいく、それが日本共産党です。
吉良 選挙は、国民が自分の意見を政治に反映させる民主主義の土台です。選挙区と比例代表、1人2回の投票で、あなたの声を政治に届けましょう。
政党名を書く比例代表選挙では、ぜひ日本共産党とお書きください。
田村 全国どこでも、「比例は日本共産党」とお広げいただき、ご一緒に、政権交代を実現し、新しい政治をつくりましょう。どうぞよろしくお願いいたします。