2021年10月22日(金)
休学・退学1000人超す
京都・滋賀15大学 経済的困窮などで
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京都・滋賀の15の大学・短大で、経済的困難等を理由に休学した学生が昨年度は計700人を超え、退学した学生は300人に上ることが20日、京滋地区私立大学教職員組合連合の調査で分かりました。同私大教連が、コロナ禍の下、家計の急変による学生への影響などについて、7月中旬から8月末に各大学にアンケートを実施したもの。
調査では、昨年度に休学した学生は711人、退学した学生は301人で、今年4月に入学した1回生でも休学が35人、退学も9人いました。
各大学からは、「休学者が19年度比で増加。コロナ禍の経済的困窮を理由とする者は増えている」「休学23件のうちコロナの影響は12件、退学32件のうちコロナの影響は5件あった」「遠隔授業に不満を持つ学生が『就学意欲の低下』を理由に休学するケースが多く発生した」「全学生のうち17%が『気軽に話せる友人が0~1名』という状況で学生のつながりが希薄になっている」などの回答がありました。
各大学の感染対策の費用は合わせて38億8千万円で、私大教連は、国による経費の全額補助、学生への継続的な経済支援が求められているとしています。
黒田学委員長は、会見で「大学の規模にかかわらず休退学率が高い大学もある。各党候補も緊急性の高い政策課題として受け止めてほしい」と話しました。