2021年10月14日(木)
選択的夫婦別姓の実現には政権交代が一番の早道
院内集会での志位委員長のあいさつ
日本共産党の志位和夫委員長が13日、選択的夫婦別姓制度を求める院内集会で述べたあいさつ(要旨)は次の通りです。
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選択的夫婦別姓の実現のために、ずっと活動をしてこられたみなさんに心から敬意を申し上げます。
私は、この問題で野党が提案していることは、国連も法制審も提起していることであり、もともとは超党派で実現されるべきことだと思います。
ところが、この1年間、自民党の中で個人的には選択的夫婦別姓に賛成という方がトップになっても結局は実現されない。この繰り返しだったと思います。昨年11月に私どもの党の小池書記局長が参院予算委員会で、菅首相に、2001年に自民党の国会議員有志が当時の党三役に選択的夫婦別姓の推進を要請したときに菅さんと上川法相(質問当時)が名を連ねていたこと、06年の「読売」の記事の中で、菅さんが「解決を考えるのは政治の責任だ」と述べていたことをあげて、ぜひ政治の責任を果たすべきだと主張しました。そのときに菅首相は「政治家として責任がある」と述べました。
これで一歩進むのかなと誰しも思ったわけですが、年末の第5次男女共同参画基本計画の閣議決定では選択的夫婦別姓という言葉そのものが削除されて、「引き続き議論する」という先送りの閣議決定となりました。菅さん個人は前向きだったと思いますが、自民党の中の抵抗する人たちの声に押し切られてしまった。
今回、岸田さんが首相になって、岸田さん自身も自民党内で「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟」の呼びかけ人だった。ところが首相になったら「引き続き議論する」と言う。私は昨日の代表質問で岸田さんに、「引き続き議論する」と言うけれども、党の政調会長に選択的夫婦別姓制度の反対の急先鋒(せんぽう)に立つ方をつけているじゃないか、いったいやる気があるのかないのかと聞きましたら、結局「引き続き議論する」という答えなんです。ですから最近でも2代にわたって個人的には賛成の方がトップについても結局、党の意見としては変わらず、「引き続き議論する」が続いてきたのが現状です。自民党内に断固反対の潮流があるからどうしても党をまとめられないのです。
こういう状況を突破するにはやはり政権交代しかありません。今度、共産、立民、社民、れいわの野党4党で共通政策を結び、その中で選択的夫婦別姓の実現が入っています。今度の総選挙で政権交代が実現したら選択的夫婦別姓はすぐにでも実現します。これが一番の早道だという立場で頑張りたいと思いますのでぜひお力添えをよろしくお願いします。