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2021年9月30日(木)

「2030戦略」への評価・期待次々

気候危機トークin南関東

 28日夜、南関東で気候危機の打開に取り組む若者や市民とオンラインで語り合った「志位和夫の気候危機トークin南関東」。危機打開に向けたそれぞれの取り組みが紹介され、日本共産党が総選挙の政策として発表した「気候危機を打開する2030戦略」について意見交流しました。


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(写真)トークする志位和夫委員長=28日、党本部

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(写真)白化しがれき化したサンゴ(武本匡弘さんのスライドから)

サンゴの白化と「気候危機」

 プロダイバーの武本匡弘さんは、自身が撮影した写真を示しながら、海水温の上昇でサンゴが白化している危機的実態を告発。太平洋にある島々を訪れ、気候変動で食糧不足や住居を失うなど住民が直面する深刻な状況を指摘し、「この人たちはCO2の排出に責任を負っていない。『気候正義』という視野で考えなければならない」と強調しました。現政権がコロナ対策と気候危機において、国会を開いていないと批判。共産党が「戦略」の中で「気候危機」という言葉を使い、現状をしっかり認識していると評価しました。

循環型社会と科学の発展

 山梨大学名誉教授(環境科学)の竹内智さんは、家庭の廃食用油を燃料として使うバイオマス研究を報告。「ものを最後まで使う、循環型社会にしていく必要がある」と指摘しました。

 また「戦略」の中で、「新技術」が前提の自公政権の対策を批判していることについて、「科学の発展を育てていくべきではないのか」と投げかけました。志位氏は、既存の省エネ・再エネの技術だけでCO2を93%削減できるとした研究者グループの提言も示し、「新技術を育てていくことはもちろん大切であり、私たちは、新技術を否定しているわけではありません。9年間で解決しなければならないのに、新技術に依存し過ぎていることを問題にしています」と答えました。

地球の限界を知り、涙があふれた

 FFF(未来のための金曜日)横須賀のメンバーは今年3月、市に気候非常事態宣言を求める請願を行った際の請願文を読み上げました。「私は26歳になった時に地球が限界を迎えると知って、涙があふれました。夢にあふれた将来設計が一変して真っ暗になりました」と切実な思いを語りました。地元で進められている石炭火力発電所の新設に抗議し、市役所前でのスピーチや小泉進次郎環境相宛てに手紙を送付するなどの取り組みを報告しました。

 志位氏は「『涙があふれた』というお話を聞いて、若いみなさんと強い危機感・切迫感を共有して、政治の責任を果たすことが大切だということを痛感しました。力を合わせていきたい」と述べました。

現実的、よく練られていてびっくり

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(写真)米作りによるソーラーシェアリング(小山田大和さんのスライドから)

 小田原かなごてファームの小山田大和社長は「小さくてもいいから形にすることが大切」として、営農しながら農地に太陽光パネルを設置するソーラーシェアリング、そこで作った電気とコメを地元の酒造会社に送って地域ブランドの酒をつくる取り組みを紹介。「そういうものが選ばれる社会にしたい」と話しました。

 「戦略」について、「脱炭素にほとんど手がついていない農地をどう有効に使っていくかという点で、ソーラーシェアリングは大きな意義がある。そういった位置づけが『戦略』でもきちんと述べられていて、勇気を持った」と発言。「共産党は理想を語るイメージがあったが、極めて現実的でよく練られていてびっくり。共産党のイメージがガラッと変わった」と話しました。

気候危機を大々的に取り上げ総選挙の争点に

 気候危機アクティビストのUKa(ゆか)さんは、大企業に勤めたものの資本主義の大量生産・大量消費と気候変動に危機感を覚え退職。環境活動をするコミュニティーを立ち上げ、今は1000人が参加していることを紹介しました。国民の中で共通認識を高めるため、影響力の大きいテレビなどで気候変動問題をもっと取り上げるよう、メディアにも働きかけています。共産党国会議員と懇談し「初めて政治家と気持ちが通じ合ってうれしかった」「気候危機を大々的に取り上げて選挙の争点にしたい」と話しました。

 「志位和夫の気候危機トークin南関東」はYouTubeで視聴できます。

 「志位和夫の気候危機トークin南関東」

 「気候危機を打開する日本共産党の2030戦略」


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