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2021年9月23日(木)

入管死亡 幕引きノー

オンライン番組 弁護士・学生訴え

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(写真)入管庁の「最終報告書」をもって「この事件を終わりにはさせない」と語る参加者=21日

 名古屋出入国在留管理局でスリランカ人女性、ウィシュマさんが亡くなった事件の真相究明を求める番組が21日、オンラインメディア「Choose Life Project」で配信されました。フォトジャーナリストの安田菜津紀さんが司会を務め、ゲストと出入国在留管理庁が公表した「最終報告書」の問題点を指摘。「このまま幕引きにはさせない」と訴えました。

 この事件をめぐっては、入管庁が8月10日に「最終報告書」を公表しましたが、死因すら特定されていません。さらに、適切な医療措置をせずウィシュマさんに暴言を繰り返していた入管側の対応を正当化しています。

 ウィシュマさんの遺族代理人の指宿昭一弁護士は、「『最終報告書』は収容者を人間として扱わない入管の体質が表れた責任逃れの文書です」と指摘。「おかしいと感じている多くの市民と声をあげて、入管行政を抜本的に改善させたい」と語りました。

 入管収容者や難民の支援活動をしている、2人の学生が、真相究明を求めてオンライン署名に取り組みながら、25日に全国いっせいデモを行うと告知。そのうち1人は、「入管は、私たちが忘れることを待っているように思います。このまま幕引きにはさせません」と訴えました。


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