2021年9月15日(水)
巨大風力発電取り消しを
いわき市の「会」が国に
岩渕議員も同席
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福島県いわき市の「遠野町の環境を考える会」(佐藤吉行会長)は13日、林野庁と経済産業省に対し、土砂災害の危険、生活水汚濁が危惧される三大明神風力発電事業の安全性についての調査・検証と、事業許可取り消しを求めました。日本共産党の岩渕友参院議員と宮川えみ子県議が同席しました。
同会は、計画が明らかになった2017年から、福島県、いわき市、関係省庁に対し、安全性、生活環境への懸念を示し事業中止を求め続けてきました。岩渕議員も「地元の約9割の世帯が反対している」として経産相に繰り返し事業中止を迫ってきました。
同事業では保安林を大規模伐採し作業用道路を施工しますが、改変面積21・3ヘクタールのうち解除対象を約3・9ヘクタールのみとしていることが先日明らかになりました。道路等の17・6ヘクタールは「保安林機能維持のために使うため」解除手続きは必要ないとしています。
佐藤会長や会の人たちは「土石危険渓流が含まれ被害が起こってからでは遅い」と訴え、農林水産相に対する保安林解除の異議申し立てが「正当な権原を有さない」と却下されたことに抗議しました。
岩渕議員は「気候危機に応じて法整備が必要」と指摘し、事業者を厳しく指導するよう求めました。