2021年9月4日(土)
「ママたちの会」防衛局に抗議
有害汚水流すな 沖縄
米軍の責任で処理求める
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在沖縄海兵隊が先月26日、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)から有害な有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)等を含む汚水を基地の外の下水道に一方的に放出した問題で、「水の安全を求めるママたちの会」は2日、沖縄防衛局(同県嘉手納町)で抗議し、同汚水を放出せず米側の責任と負担で処理することなどを強く要請しました。
要請に参加した県内の子育て中の母親らからは、「とても不安」「危険なものを一滴も流してほしくない」「子どもたちの未来を守ってほしい」など切実な声が上がりました。
応対した宮崎順・沖縄防衛局次長は、汚水の処理は「適切な措置がなされるよう日米間で協議する」と答えました。同会代表の山本藍さんは、二度と放出させないよう「国民の健康や命に責任を持って毅然(きぜん)とした対応を」と要求。伊礼悠記さんは主権国家としての主体的で実効性のある対処を訴えました。
提出した要請書は、▽同汚水による周辺環境と生物への影響調査▽放出についての日米両政府の県民への謝罪と真摯(しんし)な経緯の説明▽米軍基地内の汚水とPFOS等を含む泡消火剤等の保管量の速やかな情報公開▽県民への血液検査、健康被害や検査費用等の補償▽日米地位協定の抜本的改定―なども求めています。
同会は同日、外務省沖縄事務所(那覇市)も訪れ、同様の要請を行いました。