2021年9月3日(金)
「大深度“神話”は崩壊」
共産党リニアチームが会合
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日本共産党国会議員団「リニア中央新幹線問題プロジェクトチーム」は2日、国会内で会合を開き、新型コロナウイルスの感染拡大による大都市間の移動の減少などリニア計画をめぐる状況の変化と問題点について検討しました。高橋千鶴子、本村伸子の両衆院議員と井上哲士、武田良介、山添拓の各参院議員が参加しました。
JR東海が国の認可を受けて進めるリニア中央新幹線(東京・品川―名古屋間)建設工事は、東京・神奈川・愛知の住宅街の大深度地下(40メートル以深)にトンネルを掘る計画です。土地収用を簡略化するための大深度地下法で、地権者の同意を不要としています。
東京外環道の大深度地下トンネル工事で陥没事故が相次いだ問題について、現地調査をした山添氏が報告。国土交通省などが主張してきた「地上に影響は生じないという『安全神話』は崩壊している」と指摘し、大深度地下法の廃止を含めた抜本的な見直しの必要性を強調しました。
JR東海が大深度地下工事でシールドマシン(掘削機)を夜間も動かし続けると説明している問題について、議員らは安全性の問題とともに「騒音や振動など住民生活への大きな影響が出る」と指摘しました。
会合では、総工費の大幅な増加、南アルプストンネル工事による大井川(静岡県)の流量減少、土砂災害の原因となる残土処分の問題なども踏まえ、取り組みを強める方針を確認しました。