2021年8月31日(火)
東京パラ 関係者感染すでに241人
「バブル」機能せず
150人は委託業者 持ち込む危険
開会中の東京パラリンピックで新型コロナウイルスに感染した選手ら大会関係者が200人を超えています。大会組織委員会は感染対策として選手らと外部を切断する「バブル方式」を採用していますが、機能していない状況です。(オリパラ問題取材班)
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組織委は今月12日から、パラリンピック大会関係者の感染状況を公表しています。30日までに累計で241人の感染が確認されています。もっとも多いのは委託業者で150人。続いてパラリンピックファミリーや競技団体幹部らが45人。選手は13人となっています。
ほかに大会を取材するメディア(15人)、組織委職員(12人)からも感染者が出ています。
バブル方式は五輪でもとられました。国立感染症研究所の調査で確認された症例は453例。うち委託業者を含む大会関係者は373例でした。感染研は、「東京を含めた日本国内の感染拡大をおそらく反映」と分析しています。バブル外の影響を受けている、というのです。
パラリンピックでも、すでに150人もの委託業者の感染が確認されており、バブル内に持ち込まれる危険性があります。
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五輪選手などで感染が確認されたのは80例です。このうち海外からきた選手5人は入国から14日を経過した後に感染の診断がされており、日本国内で感染した疑いがあります。
パラリンピックでは選手をサポートするため宿泊を同じにするスタッフもいます。すでに選手村での感染が複数確認されており、今後、選手やサポートスタッフの間で感染することが懸念されます。
入院や宿泊療養をしている人数を、組織委に質問しましたが、プライバシーを理由に回答を拒否されました。