2021年8月26日(木)
「五輪開催 矛盾したメッセージ」
衆院委で尾身氏 バッハ氏再来日も批判
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政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は25日の衆院厚生労働委員会の閉会中審査で、政府の東京五輪・パラリンピック開催強行は感染対策と「矛盾したメッセージ」となったと苦言を呈しました。
尾身氏は、政府の「感染対策と経済対策の間に矛盾したメッセージが見られた」として、東京五輪の開催決定をあげ、「国民の意識に与える影響を想定できた。なぜやるのかということを改善する余地があった」と述べました。
一方、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長の再来日に対し、「(東京五輪で日本に)1回来た。銀座にも行ったでしょ」「人々にテレワークを要請している時に、バッハ氏のあいさつが必要なら、なぜオンラインでできないのか」と批判。さらに、「お盆や4連休などが終わり、感染拡大のスピードは鈍化している。しかしピークは全く見えていない」とし、「新たに学校が始まると、一度感染スピードが鈍化してもまた感染拡大があり、さらに医療逼迫(ひっぱく)もあり得る」と指摘しました。
立憲民主党の長妻昭、尾辻かな子両議員への答弁。