2021年8月22日(日)
子ども感染 4週間で6倍超 2.3万人
家庭内・施設での対策を
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新型コロナウイルスの全国的な感染爆発のなか、子どもの感染が急増しています。厚生労働省がまとめた新型コロナ感染症の国内発生動向(速報値)によれば、10代以下の感染者数は7月20日までの1週間で3450人だったのが、8月17日までの1週間では2万2960人と6倍以上に増えました。(グラフ)
厚労省の専門家組織「アドバイザリーボード」は東京の感染状況について、高齢者とともに10代以下の感染者数が増加傾向にあると分析。20日に開いた東京都のモニタリング会議でも、新規陽性者数のうち10代以下の割合が上昇したと指摘し、若年層の感染拡大に警戒を呼びかけています。
都の年代別新規陽性者(16日までの1週間)のうち最も割合が高いのは20代の30・8%で、10歳未満と10代を合わせた割合は7月12日までの11・1%から直近では14・3%に上がりました。また濃厚接触者の感染経路で最も多いのは「同居する人からの感染」ですが、10代以下は「同居」に次いで学校などの「施設」が多くなっています。
モニタリング会議で専門家は、「幼稚園、保育園、部活動、大学の学生寮などでの感染事例が多数報告されている」として、家庭内感染を防ぐ対策とともに帰省や旅行の自粛、部活動や学校行事を含む学校生活、学習塾などでの感染防止策の徹底を強調しています。