2021年7月31日(土)
北海道石狩 干ばつ対策が必要
紙氏、JA組合長と懇談
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北海道で雨不足による農作物の干ばつ被害が深刻になっていることをうけ、日本共産党の紙智子参院議員は29日、石狩市のJAいしかりを訪れ、中村武史組合長と懇談しました。蜂谷三雄市議が同席しました。
石狩管内は米作とブロッコリーやエンドウ、麦の畑作が盛ん。野菜出荷に影響が出て、タマネギやジャガイモの価格が下落しているといいます。平年60ミリ~90ミリの降水量が今年の6、7月は10ミリ以下の地域もあり、雨不足解消は喫緊の課題です。
中村組合長は「これだけの雨不足は珍しいことで、道JA中央会でも組合長は嘆いている」とし、「干ばつ被害は災害として対策を打つべきです。このままの状況が続けば営農は厳しくなる。全道的な被害なので、早く対策を打ってほしい」と訴えました。
紙氏は、政府がコロナによる米価下落対策を農家と生産者団体の自助努力に押しつけ、米を減らして他の作物に向けてきただけに「畑作がこんな状態では農家は大変な状況になる。政府が思い切った手を打つ必要があり、農水省に調査させ、早急に対策を打つように求めていく」と応じました。
一方で「米は、近年にない豊作になるのでは」と予測する中村組合長は、「しかし米の価格はいくらになるか未知数。コロナで大きな影響を受けているのでコメの在庫対策を考えてほしい」と求めました。
「農業の再生産ができる政策を打ち出してほしい」という中村組合長に、紙氏は「農業の再建ができる政権に代えなければなりません」と話しました。